頭痛
頭痛でお悩みの方が日本では約3,000万人といわれるくらい多い症状です。
では、頭痛とは何が原因なのでしょうか?
頭痛は、大きく2種類に分類されます。
【一次性頭痛】(病気が原因ではないもの)
頭痛の原因の大半を慢性頭痛が占めています。
- 「緊張型頭痛」
- 「片頭痛」
- 「群発頭痛」
などの慢性頭痛
【二次性頭痛】(何らかの病気が原因となって起こる)
とても危険な頭痛で直ぐにでも対処しなければならない頭痛です。
これは脳へのダメージが直接の原因で起こっているため、早い段階で対応する必要があります。病院での治療が必要です。
- 「くも膜下出血」
- 「脳出血」
- 「脳梗塞」
- 「脳腫瘍」
など
「緊張型頭痛」
頭痛全体の約8割を占めているといわれるのがこの頭痛です。
肩や首の筋肉の過度な緊張により起こる頭痛です。
緊張型頭痛の原因
精神的ストレスが最大の要因と考えられております。
精神的ストレスに支配されると首、肩、背中若しくは全身の筋肉が緊張してしまいます。
筋肉が緊張すると筋肉は太く短くなります。その際に周りの神経や血管を締めつけたり圧迫し、頭痛が起こります。
緊張型頭痛の特徴
肩や首まわりのコリ感と併せて、頭がギュっと締め付けられるような痛みです。
片頭痛にみられる脈を打つ痛みではなく、脈を打たないのが特徴です。
いつも同じ場所に同じように痛みを感じ、重い感じの鈍痛がします。
緊張型頭痛の対処法
緊張してしまった筋肉をしっかりと緩めて解放し、リラックス出来る身体に変えてあげることで症状が緩和します。
「片頭痛」
片頭痛の原因
ストレスや過度の緊張、疲労、天候の変化などの理由で脳の血管が拡がることによって起きます。
脳の血管が拡がり、周りにある三叉(さんさ)神経を刺激します。
その際に炎症物質が発生し、更に血管を拡げて引き起こす頭痛を片頭痛と言います。
休日などに片頭痛が起こる人は、仕事のストレスから解放されて血管が拡がるからと言われています。
片頭痛の特徴
頭の左右片方が痛いことから「片」もしくは「偏(かたよる)」という字が用いられる症状です。
脈を打つたび、ズキッ、ズキッと痛むことが多く、雨の日や季節の変わり目に敏感であったり、
身体を動かして頭の位置を変えると悪化したりします。
片頭痛の対処法
暗い静かな部屋で横になったり、短時間でも睡眠をとる。またひどい場合には頭痛薬などで症状を抑える事ができます。
「群発頭痛」
この症状は、頭痛の中では比較的人数の少ない頭痛です。
眼の周囲から前頭部、側頭部にかけて激しい頭痛が生じる頭痛です。
群発頭痛の原因
発症の仕組みは解明されていません。
眼のすぐ後ろを通る内頚動脈が拡張して炎症を起こしているという説が有力です。
飲酒や喫煙をする人に多いことから、これらも原因の一つに挙げられています。
他には気圧の変化、また、毎日決まった時間帯に起こる事から、体内時計の狂いが原因ともいわれています。
群発頭痛の特徴
一定の周期性を持って発症することが特徴的です。
たとえば「春になると1か月間、連日のように夜中の12時に痛みが出る」というように、特定の時期の決まった時間に頭痛が起こります。
とても激烈な痛みに襲われ、目の奥をえぐられるような、キリやフォークで刺されるような痛みが特徴的です。
アルコール摂取者に多く、夜中や明け方に発症することが多いと言われています。
また、男性に多くみられる症状です。
群発頭痛の対処法
薬物療法、純酸素吸引法があります。医師への相談をお勧めします。
身体にアプローチして精神的ストレスによる緊張を緩和させることは十分に可能です。
頭痛でお悩みの方は、是非一度ご相談ください。